私のお菓子は  日本菓子専門学校から始まり、加藤千恵先生との出会い、そして パリセベイユの金子美明シェフの指導に大きな影響を受けて 作り上げられています。

加藤千恵先生は女性ならではの繊細さ、優しさがお菓子に表れ、そしてシンプルでナチュラルです。口の中に入れると滑らかな舌触りとふわりと感じる甘さ 時にフレッシュなフルーツの酸味を生かしたお菓子は 女性なら誰もが美味しい！と呟いてしまう そんなお菓子です。私もその美しさと美味しさに魅了された1人でした。

金子シェフのお菓子は 男性的な力強さに満ち どのお菓子にもはっきりとした個性が光っています。時にチョコレートの強い香りや甘さ、また時にフルーツの香りや食感がキラッと感じられるものばかりです。いつも こんなに強い表現力のあるお菓子もあるのか⁈と 驚きと感動を感じます。

美しい手さばき、考えられた段取り、一つ一つの丁寧な作りと新しい味の組み合わせ 加藤先生と金子シェフの指導はいつも感動に満ちていました。時にアシスタントの段取りの悪さに イラついて、シェフが チッと舌打ちするのも 私は見逃しませんでした   笑  

人生は出会いが人を変えますね！ 良い影響を与えてくれる人にどれだけ出会えるか それが大切です。

金子シェフはおおよそ10年続けた洋菓子の指導を 一旦終了とすることを決められました。日本とフランスの店舗の仕事やルレデセールの仕事などを 丁寧にするための時間を作らなければならないからです。

素晴らしい出会いに感謝して  尊敬する先生との残された時間を大切にして行きたいと思います。