毎週 週替わりでパンのメニューを新しく組んでいます。今週のパンのメニューの中に もちもちキノコパンというパンが 入っています。キノコのパンかなと 思いきや 実は形がキノコだというネーミングなのです。

 このパンの生まれた経緯のお話を聞いてください。

数年前にアルバイトでお手伝いしてくれていた学生は、大学時代の4年間 休まず一生懸命に働いてくれました。その彼女に パンの計量を頼んだところ なんとイーストを入れ忘れて計量してしまいました。それに気づかず、クリームパンを作った私は、途中 ふくらみが悪いのは何故だろうと思いつつ、クリームを包み込み、最後の仕上げ発酵に取り掛かって初めて ムムム！これはイーストを入れ忘れているのではないかと気づきました。(気付くの遅くて恥ずかしいです)

もちろんこのパンは失敗、処分の方向です。でもでも 忍びなく 試しにカスタードクリームごと もう一度 イーストを入れなおして こね直し、 近くにあった丸い型に入れて成型して焼いてみたのです。そうしたら、なんと！美味しいもちもち 柔らかなパンが焼きあがったのです！

 転んでも ただでは起きない！

形が キノコのように焼き上がったカスタードクリーム入りパンは  それからもちもちキノコパンという名前で パンの定番メニューに加わったというわけです。  小型のパンで、優しい甘さのこのパンはおやつにも お食事にも合い、お値段も1個80円というお求め安さです。